エトナからパンテレリーア島まで|横浜で味わう本場シチリアワインの世界
- 齋藤竜治

- 3月12日
- 読了時間: 5分
こんにちは。リストランテ グランドゥーカ代表の齋藤です。
この春、グランドゥーカのワインリストを大幅に刷新しました。
私がシチリア島で修行していた頃から惚れ込んできた土着品種のワインを中心に、北イタリアからシチリアまで、一杯一杯に物語のあるボトルだけを選んでいます。

今回は新しいワインリストの見どころと、私とシチリアワインの原点ともいえる「ドンナフガータ」との20年以上にわたる絆、そして3月23日に開催するドンナフガータ来日記念ワイン会のご案内をお届けします。
シチリアワインが主役——新ワインリストの全体像
今回のリスト刷新でもっとも力を入れたのは、やはりシチリアワインのラインナップです。
白・赤合わせて30種以上のボトルワインのうち、半数以上がシチリア産。ネロ・ダーヴォラ、ネレッロ・マスカレーゼ、カタラット、カリカンテ、グリッロ、ジビッボ——シチリアの火山性土壌と地中海の風が育んだ土着品種の個性を、存分に楽しんでいただける構成にしています。
もちろん、ピエモンテのネッビオーロやトスカーナのサンジョヴェーゼ、カンパーニャのアリアニコなど、イタリア各州の銘醸も揃えています。お料理との組み合わせで迷われたら、遠慮なくスタッフにお声がけください。
白ワイン——火山が生むミネラルと酸の美しさ
シチリアの白ワインには、他のイタリアワインにはない独特のミネラル感があります。エトナ山の標高の高い畑で育つカリカンテ種が生み出す「エトナ・ビアンコ」は、その代表格です。

今回のリストでは、ベナンティのエトナ・ビアンコやテッレ・ネレなど、エトナの個性を味わえる銘柄を複数ご用意しました。余韻に感じる塩っぽさとレモンのようなニュアンスは、魚介のお料理やボッタルガのパスタと抜群の相性です。
もう少しふくよかな味わいがお好みなら、ドンナフガータのアンティリアやヴィーニャ・ディ・ガブリもおすすめです。白い花とハーブの香りが心地よく、前菜からメインまで寄り添ってくれる万能な一本です。
赤ワイン——ネロ・ダーヴォラとエトナ・ロッソ、二つの個性
シチリアの赤といえば、まずはネロ・ダーヴォラ。島を代表する黒ブドウで、濃縮した果実味と柔らかなタンニンが特徴です。
リストにはレガレアーリ、コルパッソのアパッシメント、トレカラティなど、同じネロ・ダーヴォラでも造り手によって表情がまったく違うことを感じていただけるラインナップを揃えました。肉料理のグリルやラグーのパスタにぜひ合わせてみてください。
一方、エトナ山の冷涼な気候で育つネレッロ・マスカレーゼから生まれるエトナ・ロッソは、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも通じるエレガンスがあります。ユリッセ、ベナンティ、カルース、チルネコと、エトナ・ロッソだけで4銘柄。ここまで揃えているイタリアンは、横浜でもなかなかないと自負しています。
ドンナフガータとの20年——パンテレリーア島の収穫を共にして
新リストの中でも特別な存在が、ドンナフガータです。
シチリアを代表するこのワイナリーとの付き合いは、もう20年以上になります。修行時代にその哲学と味に惚れ込んで以来、グランドゥーカの歩みとともにありました。

スプマンテのブリュット(シャンパーニュ方式で造られた本格派)、ロゼのルメーラ、白のアンティリアとヴィーニャ・ディ・ガブリ、赤のアンゲリ。そしてデザートワインのベン・リエ——。リスト全体を通じてこれだけドンナフガータのワインが並ぶのは、単なるラインナップではなく、長年の信頼関係の証です。
なかでも食後酒としてお出ししているベン・リエは、パンテレリーア島で完熟したジビッボ種を天然乾燥させ、糖分と芳香成分を極限まで凝縮させた芳醇なパッシートワイン。実は私自身、パンテレリーア島を訪れ、ベン・リエ用のブドウの収穫にも参加させていただいたことがあります。

アフリカ大陸に近い小さな島の灼熱の太陽のもと、一房一房手摘みで収穫される光景。あの体験があるからこそ、グラスを傾けるたびに島の風と光が蘇るのです。
食前酒から食後酒まで——グラスでも楽しめます
「ボトルは多すぎるから……」という方もご安心ください。
スプマンテ、白、赤はグラス(税込770円〜)やカラフェでもお楽しみいただけます。食前にはシチリア産のスプマンテやアペロールスプリッツ、自家製リモンチェッロソーダで乾杯を。食後にはリモンチェッロやアヴェルナ・アマーロ、クズマーノのグラッパなど、シチリアの食後酒文化もぜひ体験してみてください。
ノンアルコールのワインやビールもご用意していますので、お車の方やアルコールを控えている方も気兼ねなくお食事を楽しんでいただけます。
【ドンナフガータ来日記念ワイン会のご案内】
シチリアの生産者を囲む、一夜限りの特別ディナー
この春、ドンナフガータから生産者が来日します。
その記念すべき機会に、グランドゥーカ関内馬車道本店にて特別なワイン会を開催いたします。スプマンテ、白、ロゼ、赤を含む5〜6種類のドンナフガータのワインと、シェフ特製のマリアージュコースをお楽しみいただく一夜です。
生産者から直接ワインの物語を聞きながら味わうグラスは、いつもとはまた違った格別のものになるはずです。
開催概要
日時: 2026年3月23日(月) 19:00〜21:00(18:30開場)
会場: グランドゥーカ関内馬車道本店(神奈川県横浜市中区尾上町5-67-1 ホテルマイステイズ横浜関内1F)
会費: 11,000円(税込)/ワイン5〜6種+マリアージュコース
アクセス: 市営地下鉄8番出口 徒歩1分 / JR関内駅 徒歩2分 / みなとみらい線 馬車道駅 徒歩5分
お席に限りがございますので、お早めのお申し込みをお勧めいたします。
ワインは、料理と出会って初めて完成するものだと思っています。
シチリアの太陽と火山が育てたブドウ、それを愛情込めて醸す造り手たち、そしてグランドゥーカの厨房で仕上げる一皿。その三者が出会う瞬間を、ぜひお店で味わいにいらしてください。
新しいワインリストとともに、皆さまのお越しをお待ちしております。
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